柏ハカ

柏ハカ

【ハカとは】
ハカとはニュージーランドの先住民であるマオリ族が、戦いの前に相手を威嚇したり、祖先の魂を呼び出して自分達を勇気づけるためなどに踊るものです。
歓迎やお別れの踊りなどもあり、歌詞や動きの一つ一つに意味があり、各部族の結束を表現するために、足を踏み鳴らし体を叩いたりして踊るものです。
現在ではラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」が試合前に踊る事で知られています。
ニュージーランドでは結婚式や葬儀など、様々な機会で披露され学校独自のスクールハカのある学校も多くあります。


※2018年にNZハミルトン高校の高校生が柏の葉競技場で披露してくれたハカ

【柏ハカの生まれたきっかけ】
柏市ラグビー協会と親交のあったオークランド在住でマオリ族の血を引くカール・ポキノさんが、ラグビーのコーチングのために柏市を訪れました。
その時に柏の子供達はニュージーランドの歴史を事前に学んだり、ニュージーランドの国歌を覚えるなどしポキノさんを歓迎。
そのおもてなしに感銘を受けたポキノさんが、ニュージーランドへ帰国後、柏オリジナルのハカ「NAU TE ROUROU KA ORA AI TE IWI(みんなの力を合わせて生きていこう)]を制作して下さいました。
2019年7月14日にポキノさんが柏神社に奉納する形で柏ハカを柏市にプレゼントして下さったのです。

 

【柏ハカがもたらしたもの】
ポキノさんは2019年ワールドカップに向けたオールブラックスの事前キャンプが柏市で行われる事から、柏市がオールブラックスを歓迎する事でニュージーランドと柏市の親善の象徴のようなものとして柏ハカがあり続ける事を望んでいました。
2019年9月9日、ついにオールブラックスが柏市にやってくる日を迎えましたが、台風の影響で到着予定を過ぎてもオールブラックスは到着しません。
会場にはおよそ2,400人の市民の方々が集まっていましたが、オールブラックスの到着が遅れたため、その場にいた柏ラグビースクールの子供達が、急遽柏ハカを披露する事になりました。
披露する予定はありませんでしたが、それまでしっかり練習していたハカを子供達は踊り切り、会場にいた方々からは大きな拍手が沸き起こりました。
海外メディアもそのおもてなしの精神に注目し、ワールドラグビー等のSNS等で取り上げられると柏ハカは瞬く間に世界に広まる事となったのです。

2019年9月9日 事前キャンプ到着時の様子(リンクはこちら)

2019年9月14日 NZ国歌、柏ハカの披露(リンクはこちら)

 

【柏ハカの拡がり】
柏ハカの歌詞にはあけぼの山公園のチューリップや柏の大地といった歌詞も含まれている柏市のオリジナルのハカです。
ラグビーだけではなく、市内の小学校の運動会などで披露された事もあり、柏市の学校の先生や市の職員の方へのレクチャーも行いました。
これからも広く柏市民によって、ニュージーランドと柏市の親善の象徴として受け継がれる事になります。

柏ハカ:「ナウ テロウロウ カオラアイテイウィ(みんなで生きて行こう)」